哲学書の選び方や読むメリットとは?初心者が知っておくべき雑学を詳しく紹介

初心者でも失敗しない哲学書の選び方は、哲学の歴史が広く浅く載っている入門書を読むことです。
まずは歴史に沿って哲学がどのように発展した学問なのかを理解しましょう。
また、雑学になりますが、初心者は哲学者というと西洋人をイメージすることが多いですが、日本も有名な哲学者はたくさんおり、特に西田幾多郎は世界的に有名な哲学者だと言えます。
「善の研究」という本を著し、日本に初めて独自の哲学を確立させたとして、文化勲章を受章しました。

哲学書の選び方や読むメリットとは?初心者が知っておくべき雑学を詳しく紹介

哲学書を選ぶ前に、まずは哲学全般について書かれた入門書を読むことをおすすめします。
専門的な哲学書は日常生活では使わないような難しい用語が使われていることが多いです。
まずは歴史に沿って哲学がどのように発展した学問なのかまとめられた入門書を読むのが良いでしょう。
ちなみに雑学になりますが、多くの有名な哲学者は西洋出身ですが、日本にも有名な哲学者はたくさんいます。
特に西田幾多郎はそれまで仏教や儒教で席巻されていた日本の哲学を一新した人物として有名です。
「善の研究」という本を書きました。
また、日本に初めて独自の哲学を確立させたとして、文化勲章を受章した人物でもあります。

哲学書選びでおさえておきたいポイント

哲学書選びで失敗の確率を少なくするためにはタイトルや表紙に影響されすぎないことがポイントで、特に知的な紹介文やスタイリッシュな表紙の哲学書はそれだけ魅力的に映ったりしますが、自分に合っているかどうかの判断材料にはなりません。
哲学を系統的に理解した上で自分に合うものを選ぶためには、タイトルや表紙ではなく自分で著作の良し悪しを判断する力を身につける必要があり、誰かが推薦していたからという理由だけで選ばずしっかりと吟味することが大切になってきます。
また、初心者の方であれば入門書を選ぶのがおすすめで、初心者がレベルを間違えて本格的な哲学書を選んでしまうと難易度が高すぎて読んでいる最中にモチベーションが下がってしまうケースも少なくありません。
哲学に関する初歩的な知識が書いてある書籍や入門編と記載されているものであれば、専門知識がなくても気軽に読み進めていくことができるので、最後まで読み切るという意味でも入門書を選ぶのが最適といえます。

哲学の流れを意識した哲学書の選び方

われわれ人間が生きていくうえで、必ず何かしらの悩みや疑問・苦悩を抱えるものです。
それは今に始まったことではなく、紀元前4000年の時代から存在をしていました。
ソクラテスにニーチェという人物をご存じでしょうか。
この二人は哲学者という肩書きを持つ古代人です。
古代ローマ時代の世界で活躍をしており、いまでは哲学の神様としても知られています。
書店を見ると哲学書で必ず目にできる人物になります。
簡単にここで、これから初めて哲学書を購入するという方に向けた、購入のコツを紹介します。
まず、流れを意識した購入方法を採用しなくてはいけません。
先述したソクラテスが世界で初めて人生論を説いており、これを参考にしたのがニーチェです。
つまり流れとは先に誕生を促した哲学書を読むことで、新しい考えを吸収することができます。
哲学書の場合はいろんな解釈が存在するため、オリジナルを理解しながら違った見識を持たないといけないものです。

哲学書それぞれで哲学の内容は大きく異なる

哲学書は、それぞれの本で全く中身が異なります。
哲学は、それぞれの価値観や考え方を言葉や形として出したものです。
人生観や死生観は人それぞれで異なりますし、生きてきた社会的な情勢の中で生まれた考え方も存在します。
ですから、それぞれの時代背景を理解しながら哲学書を読んでいけば、なぜそういった内容になったのかがよくわかります。
例えば、海外の哲学書はとくに宗教上のモノの考え方の影響を受けていることが多分にあります。
宗教に依存するものや、そこから脱却するための人間の在り方などを記していることもあり、これは現代社会にも通じるところが存在します。
また、意識や物質的なモノの考え方と関連付けて説明しているものも多いです。
それらの中でも、派閥ができるほどに内容が異なっている哲学書も存在します。
自分が迎合できる考え方に心酔している人もいれば、全く反対の立場から同じ分野を紐解いている人もいますので多くの書籍を読むことで哲学の理解が深まります。

深く考えるきっかけを作ってくれる哲学書

哲学書というと一般的にはあまり馴染みがなかったり、読んだことがないという人も多いのではないでしょうか。
それは読むきっかけがなく、哲学に触れていないだけであって、自分が全く無縁の学問と捉えてしまうのは勿体ないです。
哲学書は確かに難しくて、入り口のハードルが高いのは否めませんが、入門書的なものを少し読み進めるだけでも、今まで思ってもみなかった考え方に触れることができます。
またそれをきっかけに哲学書を読んだり、読み込むようになれば、考える習慣が見について世の中だったり物事の見え方に変化が生まれます。
1つのことを深く思考するようにもなるので、答えがあるのかさえ分からないような問いかけについても、哲学書はその存在に気がつかせてくれます。
興味を持つかどうかは別としても、入門書は一度読んで見ることをおすすめしますし、損をすることはないと思われます。
大切なのは人間が考える葦ということに気がつき、頭を使う機会を増やすことにあるのではないでしょうか。

たくさんの視点を身につけることができる哲学書

私たちは哲学書を読むことで、たくさんの視点を身につけることができます。
世の中には科学やお金、人間的な努力では解決の難しい問題がたくさんあります。
哲学者たちは、昔から長い時間をかけてそのような答えの出ない問いについて思索し続けてきました。
哲学書にはそのような問題に対する哲学者なりの答えがエッセンスとなって詰まっています。
たとえば、レヴィナスという哲学者はユダヤ人で、家族や親せきのほとんどをナチスに殺されてしまった人物です。
彼は自分の親しい人たちが存在しなくなってもなお存在し続けている自分や世の中を「イリヤ」(主語なき存在)と定義し、その孤独からどのようにすれば逃れることができるのか、考え続けました。
そしてその答えを『全体性と無限』という文献で発表しています。
過去の悲劇を経験した哲学者たちの研究を哲学書で理解することで、私たちはたくさんの視点を身につけることができます。
それは、今、自分が直面している苦しみを乗り越えるために大いに役立つことでしょう。

物事をさまざまな角度から捉えられるようになる哲学書

哲学書を読むことで、私たちは物事をさまざまな角度から捉えられるようになります。
よく言われる例えですが、コップに水が半分入っている状態を「もう水が半分しかない」と考えるか、「まだ水が半分もある」と考えるかで、人生の生き方が変わってくるそうです。
同じ物事であっても前者であればネガティブに、後者であればポジティブに捉えているというわけです。
この例えを用いるなら、この世には哲学者の数だけコップに入っている水の在り方を捉える方法があるといえるでしょう。
たとえばニーチェは「神は死んだ」と言って、今までの価値が間違っていたのなら自分だけの新しい価値を作ろうとする能動的ニヒリズムを提唱した人物です。
彼であれば、半分残っている水を「水はもう入っていないに等しいが、だからこそコップのデザインが際立っている」と言うかもしれません。
哲学書を読むことで、私たちは哲学者の思索のエッセンスを受け取ることができます。
それは物事をさまざまな角度から捉えるために必要なことだと考えられます。

哲学書を読むことで自分の世界観が柔軟になる

哲学書は、世界観を変えるだけの勝ちが存在するものです。
特に、過去に発表された哲学書には偉人が書き記したものも少なくないので人生経験に裏付けられた様々な価値観が掲載されています。
元々、自己啓発というくらいに哲学は人格形成に重要なものです。
自分だけが見ている世界が全てではなく、世界中で人生経験を積んでいる色々な人が自分たちの考えやモノの価値観を記しているのが哲学書です。
その中には、他には得られない体験も少なくありません。
昔の人は、戦争や政治闘争が普通の時代ということもあって現代的な価値観を形成するに至った基礎の部分となっていることを書いていることも多いです。
死生観や男女間のものの考え方がわかりやすくて、宗教色が強い海外では特にこれらは日本の文化的な側面とは大きく違います。
また、哲学書が非常に重要なのは様々な分野に精通できるという点です。
ここから経済学的な考えや文化に発展したものもありますので、文字通り世界観が柔軟になります。

哲学書選びで大切なのは好きな哲学者に触れている書籍を選ぶこと

哲学書を選ぶ時には、押さえておいた方が良いポイントがあります。
特に大切なことは、その書籍の内容です。
どのような哲学者のことに触れているかも、選ぶ時の重要なポイントです。
自分の好きな哲学者のことについて書かれているものならば、興味を持って読むことができます。
好きでない哲学者のことに関することだけ書かれている哲学書を購入してしまうと、読み続けるのが苦痛になってしまうこともあり、せっかく買ったのに最後まで読めなくなることもあります。
こうした失敗をしないようにするためには、その本にどのようなことが書かれているのか、買う前にチェックすることも必要です。
最近ではインターネットを調べれば、簡単に中身の大まかな内容を知ることができます。
こうした情報も参考にすれば、自分の好きな哲学者のことについて多く触れている書籍を探すことができます。
このような本を読むことで、好きだった哲学者の知らなかった情報を知ることができる場合もあります。

哲学書選びの注意点は本屋のディスプレイに惑わされないこと

哲学書を選びたい時には、書店に行けば多くの種類の本を見つけることができます。
さまざまな種類のものが書店では販売されているので、自分の読みたい本を時間をかけて探すことができます。
書店で読みたい哲学書を探す時に注意しなければいけないことは、本屋のディスプレイに惑わされないようにすることです。
こうしたことに注意しなければいけないのは、内容が面白くない本であっても、ディスプレイがきれいであると、面白い内容の本に見えるからです。
ディスプレイの方法が気に入って購入してみたものの、実際に読み始めて見たら全く面白くなかったということもよくあります。
このような失敗を避けるためにできることは、ディスプレイの方法は気にしないで、本を選ぶようにすることです。
本屋の目立つ場所には売れ行きの良い哲学書が並べていることも多いですが、こうした本が必ずしも読んで面白い本であるとは限りません。
目立つところに置かれていなくても、読んでためになる哲学書は多くあります。

哲学書に関する情報サイト
哲学書の選び方

初心者でも失敗しない哲学書の選び方は、哲学の歴史が広く浅く載っている入門書を読むことです。まずは歴史に沿って哲学がどのように発展した学問なのかを理解しましょう。 また、雑学になりますが、初心者は哲学者というと西洋人をイメージすることが多いですが、日本も有名な哲学者はたくさんおり、特に西田幾多郎は世界的に有名な哲学者だと言えます。「善の研究」という本を著し、日本に初めて独自の哲学を確立させたとして、文化勲章を受章しました。

Search